検察側、取り調べ録音テープなど開示 「狭山事件」で(産経新聞)
昭和38年に埼玉県狭山市で女子高生が殺害された「狭山事件」で、強盗殺人などの罪で無期懲役が確定し無実を訴える石川一雄さん(71)の第3次再審請求の3者協議が13日、東京高裁(岡田雄一裁判長)であった。検察側は、逮捕当時の取り調べの一部を録音したテープなど36点の新証拠を弁護側に開示した。
事件をめぐり新たな証拠が検察側から開示されたのは第2次再審請求中の昭和62年9月以来約22年ぶり。開示は昨年12月に東京高裁が出した証拠開示勧告に基づくもの。
弁護団によると、今回開示されたのは、石川さん逮捕約1カ月後の昭和38年6月の取り調べの一部を録音したテープ9点。石川さんが犯行を認めている場面が録音されているとみられる。当時、録音することは石川さんに伝えられていないという。石川さんは逮捕当初は犯行を否認していたが後に認め、公判段階で再び否認に転じている。
ほかに開示されたのは、有罪の有力な証拠とされた被害者宅に届いた脅迫文の筆跡鑑定の資料に使われた石川さん直筆の領収書など。また、犯行時間帯に現場の近くにいた男性の調書なども開示された。
一方、弁護側が求めていた殺害現場の血液反応の検査報告書や現場の様子を録画した8ミリフィルムについては検察側が「不見当」と回答。取り調べの際の捜査員らによるメモ類も開示されなかった。
東京・霞が関の司法記者クラブで会見した弁護団は、「以前、2点の録音テープが開示されたことがあり存在は知っていたが、ほかにもあることは把握していなかった」としており、「今回の開示は大きな前進だが、弁護団がまだ把握していない証拠を検察側が隠している可能性がある」と指摘。今後も更なる証拠開示を求めていくとしている。
【関連記事】
・ 足利事件の影響 裁判所の証拠検討より慎重に
・ 感無量の音色響く…足利事件の菅家さんが故郷で除夜の鐘
・ 足利事件、DNA型鑑定めぐり対立 予定を2時間超える
・ 狭山事件再審請求審 揺らぐ自白の信用性
・ 狭山事件再審請求 高裁が検察に証拠開示勧告
・ 少子化を止めろ!
・ 野良猫訴訟、加藤九段が控訴意向「給餌続けたい」(読売新聞)
・ 「本部係」検事会議を初開催=足利事件受け設置(時事通信)
・ <展覧会>「語りかける風景」展 東京・渋谷で開幕(毎日新聞)
・ エルニーニョ現象、終息へ=北日本の夏は涼しく−気象庁(時事通信)
・ 転倒三宅雪子議員に批判殺到 車イス・松葉杖「わざとらしい」(J-CASTニュース)
事件をめぐり新たな証拠が検察側から開示されたのは第2次再審請求中の昭和62年9月以来約22年ぶり。開示は昨年12月に東京高裁が出した証拠開示勧告に基づくもの。
弁護団によると、今回開示されたのは、石川さん逮捕約1カ月後の昭和38年6月の取り調べの一部を録音したテープ9点。石川さんが犯行を認めている場面が録音されているとみられる。当時、録音することは石川さんに伝えられていないという。石川さんは逮捕当初は犯行を否認していたが後に認め、公判段階で再び否認に転じている。
ほかに開示されたのは、有罪の有力な証拠とされた被害者宅に届いた脅迫文の筆跡鑑定の資料に使われた石川さん直筆の領収書など。また、犯行時間帯に現場の近くにいた男性の調書なども開示された。
一方、弁護側が求めていた殺害現場の血液反応の検査報告書や現場の様子を録画した8ミリフィルムについては検察側が「不見当」と回答。取り調べの際の捜査員らによるメモ類も開示されなかった。
東京・霞が関の司法記者クラブで会見した弁護団は、「以前、2点の録音テープが開示されたことがあり存在は知っていたが、ほかにもあることは把握していなかった」としており、「今回の開示は大きな前進だが、弁護団がまだ把握していない証拠を検察側が隠している可能性がある」と指摘。今後も更なる証拠開示を求めていくとしている。
【関連記事】
・ 足利事件の影響 裁判所の証拠検討より慎重に
・ 感無量の音色響く…足利事件の菅家さんが故郷で除夜の鐘
・ 足利事件、DNA型鑑定めぐり対立 予定を2時間超える
・ 狭山事件再審請求審 揺らぐ自白の信用性
・ 狭山事件再審請求 高裁が検察に証拠開示勧告
・ 少子化を止めろ!
・ 野良猫訴訟、加藤九段が控訴意向「給餌続けたい」(読売新聞)
・ 「本部係」検事会議を初開催=足利事件受け設置(時事通信)
・ <展覧会>「語りかける風景」展 東京・渋谷で開幕(毎日新聞)
・ エルニーニョ現象、終息へ=北日本の夏は涼しく−気象庁(時事通信)
・ 転倒三宅雪子議員に批判殺到 車イス・松葉杖「わざとらしい」(J-CASTニュース)
2010-05-18 20:28
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0